実験を行ったメーカー

約10年前から始まったスキー場ナイター照明の各メーカーLED営業

T-NET-JAPAN、三菱化工機、四国電力、小糸製作所、ステラージア、日動工業、スリーエム、ルミア、岩崎電気、Panasonic、他気になるベンチャー数社。

私が知る限りの2021年現在まで各スキー場への導入実績があるメーカーは、

T-NET-JAPAN、三菱化工機、日動工業、岩崎電気、Panasonic。

価格、アフターフォロー、保証、重量、配光、照明設計はどれもバラバラで各社の色が如実に表れる。

導入後のアフターフォローやクレーム対応が極端に悪いところもあれば、色々な言い訳から保証されないケースもある。その場合、スキー場は自腹でメンテナンスするしかない。

LED照明はメタハラに比べ構造が複雑。だから、トラブルが起きる可能性も高い。積雪・融雪に対応できる器具の形や構造になっていなければ、トラブルが発生するリスクは高くなる。

導入前

導入後

今までに実験や導入をしたメーカーは、上記の内7社。当然良し悪しもあるし、すでに導入はしているが、撤退を決めたメーカーもある。スキー場の環境が想定以上に過酷なため、想定しないトラブルが立て続けに発生したことが原因。

実験をしている段階で、「売れれば良い、売れればバックを支払うから話を合わせてくれ!」というベンチャー企業もある。

私は、そんな企業をスキー場に紹介するわけにはいかない。なぜなら、私は大のスキー好きだから。

メーカーの営業は基本メリットしか言わないし、照明設計も机上面での設計のみである。ゲレンデは積雪が伴う。圧雪車で起伏をならしたり、春営業を見越し、雪が薄い部分は予めシーズン中から厚くする工夫もする。だから、実際にゲレンデに出て、シーズン中の現場を確認する必要がある。照明柱とゲレンデの高低差は以外に少ない場合も多い。LED照明は指向性は高いため、狙った箇所しか明るくならない。

 

私は照明設計事務所ですから、良いメーカーと付き合いたい。フォローがしっかりしていて、保証も確実に実行されるところ。そうでなければスキー場が泣き寝入りすることになるし、私が推奨した責任も問われる。だからこそ、今でもメーカーとは真剣にプロの視点で挑み続けている。