五竜のナイター照明LED化計画の 第2期工事完了。 今回はコース左側のエリアのLED化工事。 これに伴い色々な角度から検証を実施した。
ナイターゲレンデをもっと楽しく、もっと価値あるものに。そんな思いがあり、カラー照明、演出照明等を考えたが、パークアイテムを新設し、コース内の演出は無し。そのかわり、ナイター照明の照射範囲を拡張することにした。 左側のコースに照明を増灯すれば、人の流れも変わると予想した。人の流れがバラければ、滑走者がコースを広く使えることになり快適に滑ることが出来る。また、衝突の事故の危険性も低減する。
なかなか良い感じに仕上がりました。 残りが右側下部を残すのみ。 完成までもう一息です。
カメラの露出の違いがあるが、格段に明るくなった。 特に中腹の左側に入るコースの照明を増灯しパークアイテムを設置。
最後の角度調整作業が仕上りの完成度を上げる
今回の照明設計は2種類の配光角度の組み合わせで構成した。
消費電力560W 69,000lmの器具をチョイス。
照射角度は17度と45度の組み合わせ。ポール間の距離が離れている場所、ポールの高さが低い場所、照射範囲を広げたい場所等いくつかの条件を把握し設計した。 全て同じ角度では光が筋状になるか光が広がり過ぎて暗く感じるかのどちらかになる。 この器具は上部と下部を違う照射角度設定が出来る。これにより、左右と上下の角度調整の照射距離や範囲の調整も現場で出来るのが最大のメリット。
予想通り、角度調整には想定以上の時間を費やしたが仕上りは良く出来た。
しかし課題もある。 器具を固定するボルトの位置で、左右に振る方向に制限が出てきてしまう。 もう少し下の方向に向けたいけどそれが出来ない。 取付け方法を現場で確認し、設置作業時にこのことに気が付いていれば、寒空の中の作業がもう少し楽になるだろう。
工事監理も仕上がりに大きな差が出る。
これが、スキー場のLED化の難しいところであり、楽しいところでもある。