ナイター照明のLED化に向けて現場調査
今付いている水銀灯約200灯。ここのゲレンデであれば、台数を約3割〜4割削って、消費電力も6割は削減。明るさは約2倍。と予測
写真は一眼レフで目視とほぼ同じになるようシャッタースピードを調節しました。
しかし、写真映りは「暗」 ※写真は素人なものですみません。
実際は、もっともっと明るく感じます。瞳孔が開いているので明るく感じます。「暗順応」と言います。
さて、ここからが調査結果の根拠ですが、写真でもわかるように横にひかりの「スジ」が沢山あります。
これは、投光器の配光角度が「狭角」であるためです。
配光角度を狭くし遠くまで光が届くように設計したと思われます。光を遠くに飛ばすことは出来ますが照射範囲が狭くなることから台数を多く設置したと予想します。また、水平方向への照射は光が雪面を捉えづらくなるため、おおよそ半分以上の光が空に逃げて行きます。
その結果、雲の広がっている天候の場合、ナイター照明の光は空まで明るく照らします。もったいない光です。
この無駄な光を少なくする工夫が出来るのがLED照明。
何故? それは配光角度が細かく選択出来、且つ、光の直進性(指向性)が強い分無駄な光を極力排除することが可能だからです。
無駄な光を排除することは、雪面へ効率良く光が届くことから、照度はUPします。
※ 照度UPの理由は 「カテゴリー」の計画・設計を参照
レンズ制御が可能なLED照明器具の配光角度は、15度、30度、40度、60度、80度、120度と豊富な種類から選定できます。ワット数のバリエーションも選べます。
現場の状況に合わせた照明設計を行うためにも、実際の現場を見ながら「滑走」することで問題点や課題点が見えてきます。
これらの組み合わせをすると、ここのゲレンデであれば、台数を約3割〜4割削って、消費電力も6割は削減。明るさは約2倍。と予測できます。